行くほどに楽しい!癒しの国上山(2017.6.29)
水張り後の田んぼに映し出される美しい山・・・
後ろに見える弥彦山、角田山と連なるこの山が、国上山です。
標高は313mと控えめで、連なる3つの山の中では一番標高が低いのですが、かの有名な酒呑童子や、地元でお馴染みの良寛さんにも深い関わりがあり、さらにふつうは標高の高い所でしか見られない多種多様な山野草が見られる事で、植物好きなハイカーさんの間では有名だったりと、見どころ満載な山なのです。
が!そのような予備知識がなくても、ふらっと立ち寄り、登ってみる・・・。
それでもとっても楽しいのです。
そんなわけで今回は、初夏の国上山から
駐車場→ちご道登山口→蛇崩れ→山頂の「中級者コース」をご紹介します。
上は簡単な周辺見取り図。駐車場にある休憩所(ビジターセンター)でもらえます。
国上山は、弥彦村と海のある長岡市寺泊の間にあって、燕三条駅、三条燕I.Cから車で30分くらいで着く事ができます。
燕三条駅のお店が沢山ある通りから、あっという間にのどかな田園風景に変わっていくのも面白味があります。
こちらが駐車場とビジターセンター。
火曜日はお休みですが、軽食が取れる売店があり、出入り自由で中では休憩したり、その時期の見どころや周辺情報などが教えてもらえます。
野草図鑑も自由に見れますので、私は必ずここで予習、復習していきます!
楽しみ方にルールはありませんが、分かる事が増えるとより楽しい!
登山道に入る前にちょっと寄り道。
ビジター裏の朝日山展望台も、さりげなく季節によって見どころがあるので要チェック!
ちょうど青々としたアジサイが一斉に咲いておりました。
なんかもうこれだけでもじゅうぶん来て良かった感がありますw
駐車場のすぐ脇が、ちご道の入り口です。
ちなみに「ちご」は「稚児」の事で、酒呑童子がまだ鬼になる前、幼い子供だった頃に歩いていた道だった事からこの名がついたようです。
開幕一発、アジサイがお出迎え。
こちらは咲くまでもうひと息といったところ。
登山道付近も多様な植物が生えており、来るたびに光景が変わるので大変面白いです。
入ってしばらくの間はゆるやかな傾斜が続き、景色を楽しみながら歩けます。
立ち並ぶ杉の木は、かつて建設資材として使うために大量に植えられたものの、そのままとなっている姿です。ここだけと言わず、日本中至るところで見られる光景ですね。
「トンネルを抜けたらそこは○○でした」
なんて雰囲気があったりなかったりするトンネルを2つ抜けていきます。
写真には収められませんでしたが、この辺でウサギに出会いました。
撮りたかったなぁ・・・!
このUの字状の地形が美しく、お気に入りだったりします。
この後、ちご道分岐まで下り坂が続きます。どんどん下ります。
いつの間にか景観はガラッと変わり、杉からクヌギやコナラなどの広葉樹林になっています。
これらもかつて、人の手で薪などの燃料にする為に植えられたのでしょう。
そしてあたりを包む甘酸っぱい香り・・・樹液ですね。
これは、きっと近々出ますね・・・!
子供に大人気の「あの虫」が!!
そしてひたすら下り続けたところで分岐に差し掛かります。
国上、弥彦、角田と縦走する場合はまっすぐ進みますが、山頂へ向かうので左へ。
ずんずん下ったちご道ですが、ここからは上りが続きます。
距離自体は大した事ありませんが、それなりの勾配がかかり続けているので、調子に乗ってると滑ったり足にきたり息切れしてしんどくなります←体験談
暑さもありゼェゼェと歩いてますと、また景色が変わって空がスカっと抜けた場所に出ます。ホントにいきなり抜けますので、天気が良いととっても気持ちがいいです。
ここで満を持して待望のベンチ君が登場します。
ここから山頂までまたノンストップになりますので、誰かさんのようにはしゃぎすぎて肩で息をしていても、そうでなくても、しっかりと休憩をしておきましょう。
視界が開けているので景色を見ながらまったりできます。
そしてまたしばらく上るとガラガラの岩肌地帯に辿り着きます。
「蛇崩」です。
国上に住む大蛇が崩したとの言い伝えがあるそうですが、私は最初この尖った岩肌が蛇のウロコのように見えたので、それで蛇の名がついているのかなと勘違いしていました。
ちなみにここが一番眺めが良いポイントです。
落ちないように気を付けながら、景色を楽しみましょう!
蛇崩を抜けると祠があります。
どうやら天狗を祀っている模様です。
ここは案内無く3か所に分岐している為、下山で通る際には注意です。
間違えるとぐるっと回ってまた山頂に戻ります^^;
とりあえず山頂を目指すなら奥の上り道へ!
これが最後の上り道!!
きつめの勾配が続きますがあとひといき・・・!
お疲れさまでした。山頂です。なんだかんだで登山口から1時間前後。
目まぐるしく景観が変わるわりに、結構短めなんです。
ちょっと景色は見えにくいですが、ゆっくりできますのでこの辺でお弁当とか、いいですよ!
日陰がないので、折り畳みの日傘とかをリュックに忍ばせておくと良いかもしれません。
・・・と、今回はこんな感じで紹介させてもらいました。いかがでしたか?
観光客がわんさか押し寄せるような山でもなければ、ダイナミックな地形があるわけでもないのですが、とにかく落ち着きます。癒されます。
すぐに登れる事もあり、1回目より2回目、2回目より3回目・・・と慣れるほどに面白くなるのです。
下山に使った国上寺へのルートなどは更にお手軽ですので、またご紹介したいと思います。
それと、燕市役所が月2回発行している「広報つばめ」の7月1日号で、広報課の方が国上山特集をしたのですがとても良い感じですのでぜひ下記をクリックして読んでみて下さい!
(ちょっとだけ私も関わりましたw)
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